作品

06.光格子の家

竣工年 2017年4月
所在地 横浜市瀬谷区
用途 専用住宅
構造 木造
建築面積 76.6㎡
延床面積 143.26㎡
構造設計者 KKSエンジニア 坂本 憲太郎
外構 en landscape design(株)
施工 (株)木心
撮影 momoko japan

4人+犬一匹の家族のための住まい。子供が小さいのでプライバシーや防犯に配慮しつつも気兼ねなく、めいいっぱい遊べる場所をつくり、明るく健康的な住まいを目指した。そのためにリビングダイニングに面して中庭をつくり、中庭を格子でぐるっと囲む構成とした。通常格子の材料は30mm以上の角材を使うことが多いが、今回はいわゆる杉の貫材(幅90mm厚15mm)を使用した。厚みが浅いため格子の深い陰影が無く、光の入射量が増え格子自体が明るい面となって現れた。そして格子に丁番をつけ建具としての機能ももたせた。扉を開け放つとリビングから中庭、外庭までつながり、一体的に使用することが可能である。またキッチンから、或いはキッチンの上の中二階にあるファミリーライブラリーから外で遊ぶ子供の様子を感じることが出来る。そして貫材は安価であるため、コスト削減につながった。
可動する光格子を開閉することでプライバシーや広がり、光を調節し、ゲストを招いてパーティーをしたり、格子を閉じて落ち着いて過ごすことができる、様々な使い方に対応できる包容力のある家となった。